水銀温度計

水銀は常温で液体です。金属なので熱伝導率が良く反応も速く、かつ膨張率が高く、それが日常生活で取り扱うほとんどの温度範囲で一定だという特性を活用しています(図16)。電気がなくても使えるため多くの国で使われていましたが、ミナマタ条約により、2020年に製造・輸出入が禁止されました。

図16 水銀体温計

水銀血圧計

13.6g/㎤という水銀の比重の大きさを利用して、実際の圧力を縮小して計測するようにしたものです(図17)。水銀温度計と同じく、電気がなくても使えるため多くの国で使われていましたが、ミナマタ条約により2020年に製造・輸出入が禁止されました。

図17 水銀血圧計

蛍光灯

水銀は、高温であぶったときに出る炎の色である「炎色」があまりはっきりと現れないという性質があります。実際には炎色は出ないのでなく、ヒトの目に見えない紫色の外側(紫外域)にあるのです。蛍光灯はガラス管内の水銀蒸気に電気を流して紫外線を発生させ、それがガラス管の内側に塗ってある物質に吸収され、ヒトの目に見える光を出すという仕組みになっています(図18)。白熱電球に比べて寿命が長く省エネ効果が高いという特徴があり、多くの場所で利用されてきました。しかし、近年はLED照明に替わりつつあります。蛍光灯はミナマタ条約により、2027年に製造禁止になります。

図18 使用済み蛍光灯


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