見田・大澤古墳群~宇陀市で唯一の国指定史跡古墳~

大和水銀鉱山跡地の約300m北側に見田・大澤古墳群があります(図22-25)。標高約360mから370mの尾根上に分布する、古墳時代前期の5基の古墳よって構成される古墳群です。南北に延びる尾根上に1~3号墳が、東西に延びる尾根上に4、5号墳があります。発掘当初は1号墳は前方後方墳、他は方墳とされていましたが、近年の研究で1号墳と4号墳は纒向型前方後円墳とするのが妥当であるとされています。
この古墳群は、1983(昭和58)年に国史跡に指定されています。奈良盆地での古墳発生期に、この宇陀において前方後円墳が存在することは、古墳の発生とその後の古墳の推移を知る上で、とても貴重なものなのです。
今後さらなる発掘・研究が進み、この地で産する水銀とヤマト王権との関係が明らかになることを期待するものです。

図22 見田・大澤古墳群全景(北から)
提供 : 県立橿原考古学研究所

図23 見田・大澤古墳群全景実測図(南から)
提供 : 県立橿原考古学研究所

図24 1号墳 樹木伐採後(南から)
提供 : 県立橿原考古学研究所

図25 1号墳 現在
提供 : 宇陀市教育委員会


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