水銀はプラスチックなど人間が作り出したものと違い、通常の自然界に存在している物質です。このようになくすことができないものが環境やヒトの健康に悪影響を与える問題には、「リスク管理」という考え方で対処する必要があります。
「リスク管理」とは?
水銀をリスク管理するには、水銀の「有害性」と水銀にさらされる「ばく露」をかけ算して積を出し、その数値を我々が受け入れられる程度に小さくすることが必要です。

生体の反応
人間は代謝機能を持っており、さまざまな形態の水銀の解毒を行い、最終的には無機水銀の形態で尿として体外へ出すことができます。しかし、そのためにはある程度の時間が必要とされています。摂取した水銀の半分が排泄されるには、約2~3カ月かかります。

表1 : さまざまな水銀と主な用途、毒性